福祉や介護の仕事は、慢性的な人材不足と言われている業界です。
しかしそれらの職種は今後より一層の少子高齢化が進むことにより、さらに多くの人材が必要とされることにもなります。
福祉や介護の仕事は私達の生活になくてはならないもので、自分ひとりで生活をしていくことができない高齢者や障害者、幼い子供に対しての生活面や精神面でのケアをしていくという重要な業務を担います。
福祉・介護の仕事が慢性的な人材不足になってしまっている理由の1つに、高止まりしている離職率の問題があります。
介護福祉の仕事はいくつかありますが、そのいずれも他の業種に比べて非常に離職率が高く、1年~1年半くらいで辞めてしまう人の数が多いことが特徴になっています。
なぜこんなにも高い離職率なのかということについてはいくつか理由がありますが、それよりも問題なのは人員の定着がされないことにより、職場内できちんとしたノウハウが蓄積できず、慣れないスタッフばかりで業務をすることでさらに職場内での一人ずつの負担が増加してしまうことです。
逆説的な考え方になりますが、介護福祉の仕事環境を良くしていくためには、現状の環境から少しでも長く勤務していくスタッフが増えることが重要な課題になっているのです。
長く仕事を続けることができるかどうかは、本人の適性や資質が大きく関係していきます。
確かに福祉や介護の職場は力仕事が多いことや労働時間が長いことといった職場内の環境に関する問題が多くありますが、それでも数年~数十年単位で長く勤務しているスタッフさんもいることは確かです。
そうした人に共通しているのは、福祉・介護の仕事特有のやりがいを充実したものと感じ、そこからよりよい仕事をしたいと考えることができているということです。
福祉の仕事に求められる資質としては、「人とかかわるのが好き」「忍耐力や思いやりがある」「細かい気付きができる」といった性格的な面とともに、力仕事に対応できる基礎的な「体力がある」ということも挙げられます。
福祉の仕事においては、いつまでも同じ業務をしていくのではなく経験を生かしたキャリアアップをすることが可能です。
福祉に関する仕事をするときには、事前に何らかの資格を取得することもよくありますが、それらの資格には上級資格とされるより高度な専門性を証明できるものがあります。
将来的により広く福祉や介護の分野に関わっていきたいと考える人も、まずは現場を経験しそこから得られる経験を十分に生かした、より進歩した新しい仕事の形を作り上げていってもらいたいです。