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地域活動支援センターの活動内容

地域活動支援センターは、地域で生活をしている身体障害者、精神障害者、知的障害者などを対象に、地域社会での活動ができるように支援をしていく通所型の施設です。

心身に障害がある人の場合、学校や養護施設を出た後は社会活動をする場所が限定されてしまうことにより、自宅から出ないで閉じこもりがちになってしまうことがよくあります。
そこで地域活動支援センターではそうした障害のある人に対し、社会的に孤立することがないよう社会生活を送っていくための支援活動を行っているのです。

具体的な地域活動支援センターの活動内容としては、手工芸品などの制作・販売や、公園の清掃といった地域の環境美化活動などといったことがあります。
そうした活動を通じて、心身に障害がある人も社会の一員として活動をしていくという自立心を持つことができるようになり、社会的に孤立した状態になることを防ぐことが可能です。

その他にも地域で行われるイベントに参加をしたり、就業をするための職業訓練をしていくことにより、障害者が自立して生活をしていくための支援活動をしています。

施設の目的

地域活動支援センターの利用対象となっているのは、それぞれの地域で生活をしている精神障害者です。
または心身に障害がある家族がいることで日常生活に支障をきたしているという人も、利用ができるようになっています。

身体障害者や精神障害者、知的障害者は当事者である本人にとってもつらいものですが、同様にそれを支える家族にも大きな負担が発生してしまうものです。
地域活動支援センターにおいてはそうした社会的に孤立しがちな家族に対し、その地域活動との仲介役となることで、周囲の人とコミュニケーションをとっていけるようにすることを目的に設置されています。

なお、地域活動支援センターの利用は無料で行うことができ、障害者がそこで援助プランを作成してもらったとしても、そこから何らかの自己負担金が発生するということはありません。

施設の運営は全て公費によってまかなわれますので、金銭的に苦労をしている障害者やその家族にも気軽に利用が可能となっています。

課題

地域活動支援センターでは数多くの障害者を対象とした活動をしていますが、全国どの施設でも同じ支援を受けられるというわけではありません。
地域ごとにより活動の規模や内容は大きく異なっていることが多く、引っ越しなどをしたときに以前までと同じように支援を受けられないケースも見られます。

この地域活動支援センターでの支援については年々対応範囲が広がってきており、近年ではDVやPTSDのようなことについても対応をするようになってきました。
今後はそうした新しい社会病理にどのように対応していくか、ということが課題となっていくでしょう。