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児童養護施設で育つ子供たちの現状は決して順風満面とは言えません。

そこで、現在国が推し進めている制度が「里親制度」というものです。
おそらく、「里親制度」に関しては芦田愛菜ちゃん主演の「明日ママがいない」でご覧になった方も多いのではないでしょうか。
しかし、「明日ママがいない」はあくまでテレビドラマです。
ここでは、「明日ママがいない」ではない「現実の里親システム」についてご紹介します。

里親制度のシステムについて

親が育てられなくなった子供を預かるのが児童養護施設ですが、ここで注目されているシステムのひとつに「里親制度のシステム」があります。
里親制度のシステムは、虐待などで親が育てられなくなった子供を他の夫婦が預かって育てるというシステム。
この里親制度のシステムは養子縁組と間違われることが多いのですが、里親制度のシステムと養子縁組はまったく違うシステムになります。
里親制度のシステムは、以下のとおりになります。
・実親との親子関係は維持される。里親とは親子関係にはならない。
・戸籍も変わらないので、実親との親子関係は維持され、名前が変わることもない。
・里親制度のシステムでは、子供が18歳になったら養育措置がなくなる。
その後、子供は実親が育てることができる環境であれば、実親のところへ戻る
・里親は、里親となって育てている期間は手当を受け取ることが可能である
・授業料がある程度免除されるなど、里親制度のシステムには本当にいろいろなフォローがある。

やはりマンツーマンで育つことが望ましい、という現実

こうした里親制度のシステムの背景には、やはり「子供は親のもとで育つことが望ましい」という意識があるのではないかと言われています。
子供は親が育てて社会に出るというケース一般的ですし、どうしても職員が少なくなってしまいがちな児童養護施設で育つよりも、里親のもとで生活をするケースの方が子供は健全に育つだろう、という判断になるのでしょう。そしてそれは、正しい判断ではないでしょうか。

里親制度のシステムは世界中にありますが、日本はまだまだ遅れていて思うような活動ができていないというのが現状。多くの子供たちがすくわれるように、里親制度のシステムがきちんと広まっていき、多くの子供たちを救うと信じたいですね。
里親制度のシステムへの理解があまり進んでいないことも日本の大きな問題ですので、こういった情報についてもきちんと広まる様に考えていく必要があるのではないでしょうか。