今最も社会的なニーズが高まっている仕事の1つに、心理面でのケアを担当するカウンセラーがあります。
現代は心の時代と言われているほど、人の心理が複雑に絡み合っています。
そのためそれぞれの施設内でカウンセリングを行い、何らかの解決策につながる方法がないかを探していく役割を担う人材が求められています。
中でも学校内でのトラブルや問題に対処をするスクールカウンセラーはとてもニーズの高い仕事です。
学校内で起こるトラブルとしては、人間関係がこじれていじめや仲間はずれに発展してしまうというようなケースや、成績や将来の進路についての悩み、またその他思春期特有の解決できない心の問題といったことが挙げられます。
スクールカウンセラーは生徒と先生の間の存在として、双方の悩みの仲介役となる重要な役割になります。
カウンセラーという仕事そのものには、特別に何らかの資格が必要ということはありません。
ただしカウンセリングを行うためのスキルは誰でもいつでもできるものではなく、きちんとした技術を備えるためのの勉強をしていないと適切に行っていくことができません。
まず最も近道となるのが、大学や大学院で心理学部などを学び、そのあとで臨床心理士やカウンセリング系の資格を取得してそれぞれの施設へ就職をするという方法です。
ただしカウンセリングはどこで何を学んだか以上に、どこでどれほどの場数を踏んできたかということの方が重要になってくるので、必ずしも高学歴であったり資格を複数持っているからといってそのまま高く評価を受けるわけではありません。
むしろ一度別の仕事を経験して、そこから資格を取得して転職をしたというようなタイプの人の方が実績として評価を受けることもあります。
そのあたりはどのような施設に勤務をするかによって変わるので、求人を探すときのタイミングと言えるでしょう。
スクールカウンセラーに限らずカウンセリングを行う仕事に共通して言えるのが、本人一人だけで仕事が完結するわけではなく、他の施設やスタッフとの連携が大切になるということです。
スクールカウンセラーでは学校職員に対してもカウンセリングはするものの、やはり相談のメインとなるのは思春期を迎える青少年たちです。
青少年独特の悩みとして挙げられるのが、自分の感情や衝動をうまくコントロールすることができず、暴力的な行動に出てしまったりするというようなことです。
しかしそうした青少年の多くは、実際には家庭や生育環境に何らかの問題を抱えていることもあり、学校と一体的に同対応しておくべきかということを考えていくことが大切になります。
学校の職員や青少年の保護者、または地域の人たちといった複数の人たちとの信頼関係を築き、そこからとるべき方法をとっていくことが重要なスクールカウンセラーの役割です。